言語難易度ランキング
Foreign Service Institute(FSI)の言語難易度ランキングというものがあります。
英語を母国語とする人が、他の言語を使いこなせるようになるためにどのくらいの時間を要するかを調べ、示したものです。
学習者がスピーキング3*¹、リーディング3*²を修了するまでに必要な授業時間数に基づいて、最も簡単なものから最も難しいものまでの5つのカテゴリーに分けられています。
*¹スピーキング3:スピーキングにおける一般的な専門能力(S3)
*²リーディング3:リーディングにおける一般的な専門能力(R3)

英語が母国語である人々にとって日本語をある程度習得するには、スペイン語やフランス語を習得するより3倍以上の時間を要し、いかに日本語を学ぶのが難しいかが分かります。
このランキングは、Foreign Service Institute (FSI)の見解を示したものであり、語学学習者や専門家の中には、このランキングに同意しない人もいます。
もちろん個人差があり、難易度の高いカテゴリーに入っていたとしても、人によっては全く難しくないなど、やはり個人差があることは注意しなければなりません。
日本語が難しい理由
カテゴリー5の中でも日本語は、他のカテゴリー5に分類されている中国語、韓国語よりも時間を要します。
漢字、カタカナ、ひらがな、そしてアルファベットも時に利用することもあり、この使い分けの感覚を身につけることに難しさを感じる人も多いのではないのでしょうか。
また、日本語と英語の文法では全く異なるものであること、文化的にまったく異なる文化をもっていること、日本語を学ぶ機会が少ないことなど様々なことが考えられます。
日本人にとっても英語は難しい
英語話者が日本語を学ぶのに時間が掛かると同じように、日本人も英語を習得するのに時間が掛かり、難しさを感じる人も多くいます。先ほどのような文法的、文化的な違いが大きく影響していると考えられると思います。
しかし、日本人が英語を話せない理由には、他にも以下のような問題があるともよく言われています。
- ・試験のためだけのリーディング中心の英語学習
- ・英語を話すのはクラスルームのみで、実践的な使い方が身につかない
- ・多くの日本人は、間違いを恐れ英語を人前で話そうとしない
- ・日本の社会に英語は必要ない
- ・カタカナ英語によって、英語力の向上を妨げる
- ・日本でしか通用しない和製英語の存在
文化的、教育的、民族的などさまざまな要因が、我々の英語学習を妨げているのかもしれません。

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