教師が自分のレッスンプランやプリントなどを売る理由

Nicheによると、アメリカでは、K-12の教師（小学校から高校教師）は年間平均36,141ドル（約400万円）を稼いでいます。昇進して経験を積めば、5万ドル（約550万円）を超えることも期待できます。

一人暮らしであれば生活に困ることはないかもしれませんが、子どものいる家庭では、この金額では足りないことが多いです。そこで、多くの教師が自分のレッスンプランやプリントをオンラインのマーケットプレイスで販売しています。

TPT（Teachers Paying Teachers）は、そのマーケットプレイスの中心であり、10年以上前に開設され、これまでに教師に支払われた金額は1億ドル（約100億円）を超えていると言われています。
このプラットフォームでは、教師は評価シートやアクティビティから単元や年間のカリキュラムまで、自分で作成したオリジナルの教材をアップロードし、自分で価格を設定することができます。
多くの教材は無料で提供されていますが、0.5ドルから10ドル程度（約50円～1000円）のものも多くあります。

年会費無料のアカウントでは、教材作成者は教材が売れた場合、TPTに40％の手数料を支払うことになります。年額59.95ドルのプレミアム会員は、収益の85％（手数料15%）を受け取ることができます。

多くの教師は、これをWin-Winの関係だと考えており、熟練したクリエイティブな教育者が、効果があるとわかっている教材を開発することで、大きな不労所得を得ることができるのです。

指導案・レッスンプランを売る人の中には、「毎朝のスターバックスのお金がもらえる」と喜んでいる人もいます。
そして、夢にも思わなかったような大きな収入を手にする人もいるといい、このサイトがオープンして以来、10人以上の教育者が100万ドル（約1億円）以上の収入を得ています。

教師は時間を節約できる

一方、教師は5ドル程度（約500円）を払って新しい教材を手に入れることで、おおきな時間の節約に繋がり、オリジナル教材を使うことで毎週20〜30時間の時間短縮ができていると言います。

また、同時に新たなアイデアなどが手に入るというメリットがあります。

長年にわたり、教師の長時間労働はアメリカでも問題とされてきました。
教師は、1日8時間を学校で過ごしますが、それ以外の多くの時間は、評価や採点、放課後の学習支援やクラブ活動のサポートなど様々な事で時間が費やされてしまいます。

学校が開校している間、教師が多くの時間を費やしていることは明らかであり、TPTのようなオンラインマーケットプレイスを利用することで、教師はわずかなコストで膨大な時間を節約することができるのです。

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あなたが先生であればわかると思いますが、本当に教員は業務量が多く、時間がありません。多くの会議や打ち合わせに出席し、日々の雑務に追われ、生徒が問題を起こせばその対応を行わなければならない。また、保護者からの問い合わせにも答えなければならない。部活動の指導だってある。

そして、本来力を入れるべき授業準備を怠ることになってしまうことにもなりかねません。さらには、家族やパートナー、友人との何よりも大切なプライベートの時間を削ってまで授業準備や教材研究を行わなければなりません。

あなたのアイデアをぜひ他の先生にも共有してください。不労所得をもたらすだけでなく、他の先生たちの大きな助けにもなります。

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